みなさん、こんにちは!旭川在住のWell-being研究家、大野です。
僕は今年56歳、うち43年をここ旭川で過ごしてきました。旭川は北海道第2の都市でありながら、人口約31万人という「ちょうどよい田舎」加減が、僕は大好きです。
最近では少し悲しいニュースが続き、悪いイメージで街の名前が広まってしまいましたが、本来の旭川は、ユネスコ創造デザイン都市にも選ばれた「家具の街」であり、ラーメンやジンギスカン、新子焼き、げそドン、お米に野菜、他にも美味しいものがたくさんある、いい街なんです。
そして、旭川市民の自慢といえば……そう、「旭山動物園」です。
閉園の危機を救ったのは「技術」ではなく「問い」だった
今でこそ年間130万人が訪れる世界的な動物園ですが、3o年前の1996年には入園者が26万人まで激減し、閉園の危機にありました。そこからのV字回復は「イノベーションの奇跡」として有名ですよね。
旭山動物園のイノベーションといえば「行動展示」が代名詞ですが、実はその裏には、スタッフの方々が綺麗ごとだけではない本音でぶつかる真剣な対話を幾度となく繰り返し、徹底的に向きあい、試行錯誤の繰り返しがありました。
彼らが徹底的に向き合ったのは、技術的なことではなく、もっと根本的なことでした。
「そもそも、動物園とは何なのか?」
当たり前に存在していた「動物園」という場所の意義を、ゼロから問い直したのです。
「伝えるのは、命」という覚悟
議論の末にたどり着いたのは、「伝えるのは、命。つなぐのは、命」という理念でした。
動物を単なる「展示物」として見るのではなく、日々変化する「一つの命」として伝える。そのために、動物たちが生き生きと動ける環境を追求した結果、あの「行動展示」が生まれたのです。
有名な「14枚のスケッチ」には、予算も何もないどん底の時期に、スタッフが理想の姿を描き続けた情熱が詰まっています。
私たちは「思考停止」に陥っていないか?
このエピソードは、動物園の話だけではありません。私たちの生き方にも通じる、大切な教訓を教えてくれます。
今の日本は、良くも悪くも「安定」しています。 蛇口をひねれば水が出て、飢え死にすることもない。でも、その「当たり前」に慣れすぎて、私たちは思考停止に陥っていないでしょうか。あるいは、すべてを他人事としてとらえていないか。
- ネットの情報を鵜呑みにしていないか?
- お金があれば、なんでも買えると思っていないか?
- 「ニュースが言っているから」と、自分で考えることを放棄していないか?
- 不都合なことを、すべて「誰かのせい(他責)」にしていないか?
- 何かに依存しすぎていないか?
最近のSNSでの誹謗中傷や、当事者意識の欠如。これらはすべて、「自分はこの問題に関係ない」という無関心から生まれているように感じます。
自分の人生の「当事者」になる
旭山動物園のスタッフが「動物園の未来」を自分のこととして捉えたように、私たちも自分の人生、そしてこの社会に対して「当事者」であるべきだと思うのです。
老後の問題、選挙、教育。 どれも「誰かが決めること」ではなく、自分に関わっていること。
「どうして進学するのか?」「卒業するとなぜ就職するのか?」「なぜ、この仕事をしているのか?」 「自分は何のために生きているのか?」
そんな「当たり前すぎる問い」に真剣に向き合うことから、自分らしいWell-being(幸福)への道が始まるのではないでしょうか。
旭川の街も、動物園も、そして私たちの人生も。 「当たり前」の中にある本質を見つめ直すことで、きっともっと良く変わっていける。私はそう考えていますす。
それでは、今回はこのへんで。 したっけね!


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