「金融教育」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
「難しそう」「自分には関係ない」そんな風に思う方もいるかもしれません。
そして、「投資のやり方を教えるの?」「NISAの話」みたいに「投資教育=投資の話」と思っている方が結構いるのも事実です。
ですが、「金融教育 = 投資」ではありません。 金融教育はもっと身近で、私たちの生活の根っこにある「大切な考え方」のことなんです。
500円でどんなラーメンを作る?
以前、日本FP協会のイベントで子どもたちと「お小遣いゲーム」をしました。
ルールは簡単。500円のお小遣いで、好きな具材を選んでラーメンを完成させるというものです。
- 麺:100円
- チャーシュー:200円
- トッピング(たまご、ネギ、のり など9種類):各50円
全部のせにすると750円。500円をオーバーしてしまいます。 ですから「チャーシューをあきらめて、卵とのりにしようかな?」「野菜たっぷりにしたいから、もやしとネギを入れよう!」と好きなようにラーメンを作っていきます。


子どもたちは、限られたお金の中で一生懸命計算して、自分だけのラーメンを作ってくれました。実はこれこそが、金融教育の第一歩。「限られた予算の中で、自分が納得する選択をする」という練習なんです。
難しい言葉に振り回されないために
金融の世界には「フィンテック」や「ポートフォリオ」など、横文字が溢れています。 実は、私も信用金庫に勤めていた頃は、次々出てくる専門用語に苦労しました(笑)
例えば、よく使う「リスク」という言葉。皆さんは、自分の言葉で説明できますか?
金融でいうリスクはふり幅のことで、保険などで使われるリスクとは少し違った意味を持っています。
このように知識として用語を知ることも大事ですが、大切なのは用語を暗記することではありません。大事なのは必要な知識を身に着けて「自分で選ぶ力」を付けることなんです。
逆に、情報を鵜呑みにしたり、「なんとなく分かればいいや」と流してしまうことはやめた方がいいです。そして、ここが運命の分かれ道になります。
- 「知らない」状態: 誰かの意見に流されたり、思わぬ損をしたり、騙されたりしやすくなります。
- 「知っている」状態: 自分で納得して「これを選ぼう」と決めることができます。
この「お金に関する知識を持ち、自分で判断できる力」のことを、難しい言葉で「金融リテラシー」と呼びます。
「自分で選べる」は、一生モノの武器になる
昔の日本では、子どもの前でお金の話をするのはタブー視されることもありました。 でもこれからは、お金のことを正しく学ぶのが当たり前の時代です。
勉強というと堅苦しいですが、きっかけは「お小遣いゲーム」のようなワクワクする体験でいいんです。「面白い!」と思えば、子どもたちは自分から調べ、学び始めます。
僕はお金の正体を知ってもらうために「物々交換ゲーム」をしたりします。
お金の正体はこちらをお読みください
自分で判断できるようになると、それは社会に出たときに自分を守る「最強の武器」になります。
金融庁も今、この「学ぶ機会」を増やすためにさまざまな取り組みを始めています。私もファイナンシャルプランナーとして、キッズマネーステーションの認定講師として、大人も子どもたちも楽しくお金と向き合えるイベントを発信し続けていきます。
さて、イベントも素晴らしい学びの場ですが……。 実は、もっと効果的に、日常の中で「お金の知恵」を身につける方法があるんです。
その方法は……また次回、お話ししますね!


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